2014年12月16日火曜日

輝かざる者食うべからず


逮捕状の提示も、弁明の機会も、しかるべき手続きもなく、男たちは彼を拘束し、この薄汚れた部屋に拉致したのだっ。

威圧感たっぷりに見下ろす二人の男に囲まれながら、彼は固い椅子の上で身を強張らせている。

「お前のその苦虫を噛み潰したような顔も今日が最後だと思え!」 

ダルマのようにずんぐりむっくりした男が怒鳴った。