これはダブルといってもダメなほうのダブルじゃねえの、そう思いました。1980年のことです。
だって、ジョンとヨーコの曲が交互に入ってるんですよ。片っぽはどう考えてもいらないじゃないですか。
ちなみにいいほうのダブルとは、もちろんマックのダブルチーズバーガーです。
それはともかく、当時はまだレコード盤の時代でした。わたしはヨーコの歌が聞きたくなかったので、ジョンの歌が終わるたびにターン・テーブルに飛んでいって、大急ぎで針を動かしたものでした。ですが、そのせいでレコードがすっかり傷だらけになってしまいました。
これじゃダメだってんで、カセットテープに一曲とばしで録音したのですが、やったことがある方ならおわかりのように、それもずいぶんと面倒くさい作業でした。しかも、録音の一時停止ボタンを押すタイミングが難しいんです。イントロが切れたり、逆にヨーコの曲の終わりが入ってしまったり。
不器用なせいもあるのですが、ジョンの曲だけで満足のいくテープを作ることは結局できませんでした(ウォズに頼めばよかったかもしれません。ああいうの得意そうですから)。
ですが、この苦い経験がわたしに風変わりなアイディアをもたらしました。それは、アルバムに入っている曲を、たとえば積み木の1つのように自由に動かせ、組み合わせ、取捨選択する、そのようなシステムを設計することができれば、ジョンの曲だけからなる「シングル・ファンタジー」など簡単に作ることができるのではないか、というものです。
それからというものわたしはこの斬新なシステムの創造に没頭しました。何年もかかりました。実際に製品化されたのは2003年のことですから。そして、それ以降のことについてはみなさんもご存じの通りでしょう。
わたしの製品が音楽の聴き方を革命的に変えた、とみなさんおっしゃいます。ですが、わたしはまったくそうは思いません。21世紀の音楽の楽しみ方を変えたのはわたしでもiTunesでもありません。それは、オノ・ヨーコなのです。(スティーブ・ジョブズ談)
だって、ジョンとヨーコの曲が交互に入ってるんですよ。片っぽはどう考えてもいらないじゃないですか。
ちなみにいいほうのダブルとは、もちろんマックのダブルチーズバーガーです。
それはともかく、当時はまだレコード盤の時代でした。わたしはヨーコの歌が聞きたくなかったので、ジョンの歌が終わるたびにターン・テーブルに飛んでいって、大急ぎで針を動かしたものでした。ですが、そのせいでレコードがすっかり傷だらけになってしまいました。
これじゃダメだってんで、カセットテープに一曲とばしで録音したのですが、やったことがある方ならおわかりのように、それもずいぶんと面倒くさい作業でした。しかも、録音の一時停止ボタンを押すタイミングが難しいんです。イントロが切れたり、逆にヨーコの曲の終わりが入ってしまったり。
不器用なせいもあるのですが、ジョンの曲だけで満足のいくテープを作ることは結局できませんでした(ウォズに頼めばよかったかもしれません。ああいうの得意そうですから)。
ですが、この苦い経験がわたしに風変わりなアイディアをもたらしました。それは、アルバムに入っている曲を、たとえば積み木の1つのように自由に動かせ、組み合わせ、取捨選択する、そのようなシステムを設計することができれば、ジョンの曲だけからなる「シングル・ファンタジー」など簡単に作ることができるのではないか、というものです。
それからというものわたしはこの斬新なシステムの創造に没頭しました。何年もかかりました。実際に製品化されたのは2003年のことですから。そして、それ以降のことについてはみなさんもご存じの通りでしょう。
わたしの製品が音楽の聴き方を革命的に変えた、とみなさんおっしゃいます。ですが、わたしはまったくそうは思いません。21世紀の音楽の楽しみ方を変えたのはわたしでもiTunesでもありません。それは、オノ・ヨーコなのです。(スティーブ・ジョブズ談)
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