2010年9月18日土曜日

何度でも可

「たった一度の人生だから、精一杯好きなことをやって生きるのだ」と語る人物よりも、たとえ百億度目の生であろうと何であろうと、その幾万度目かの生においてオケラであった当時も、あるいはまた幾億度目の別の生においてナマケモノであった当時も、また別の生においてそれ以外の畜生であったときでも、精一杯好きなことをやって生きてきたし(たとえば水辺でのんびりしたり、あるいは樹木にぶら下がったりしてなど)、そして今まさに人として生を受けた今生においても等しく一切手を抜かずに「精一杯好きなことをやって生きています」と語り、その挙動からすでにして来世においても同様の頑張り、及びしゃかりきぶりが明らかに期待できる人物のほうがどれだけ好ましく感じられるだろうか。我が弟子たちよ、よくよく考えるがよい。

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